北部のからっ風が強いこの地域で降雨がないと空気の乾燥が著しく、冷たさと相まって辛い毎日となる。 そんな中、お馴染み「なかがわ水遊園」で透明魚の展示が開催中というので 久しぶりに遠出をした。 館内は適度に湿度が保たれていて、数時間を快適に過ごすことができた ![]() 透明魚とは詳しくは後述するが、ある種の薬品等を使い魚の筋肉部を透明に加工し 骨格に染色を施してアクリル標本容器の中で美しく仕上げる一種の芸術品である ![]() ![]() 透明魚標本展示の一部 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 透明魚標本のできるまで ① 標本の水洗い 標本の表面やエラなどについた粘液を水道水でよく洗う。腹の部分を少し切って、内臓を出す。 ② ホルマリン固定 10倍希釈ホルマリン液(ホルマリン原液を水で10倍に薄める)に3日ほど標本を入れる。ホルマリンは有毒なので手袋で 蒸気を吸い込まないようにし、素早く容器の蓋を確実に閉じる。ホルマリンの働きは標本の腐食を防ぎ変形しないように することが目的です。その後皮を剥ぐ。 ③ 軟骨の染色 水を交換しながら1日水に入れておく。魚の皮を剥いで(丁寧によく剥ぐのがポイント)、軟骨染色液に1日入れる。 軟骨染色液は、95%エタノール80ml、氷酢酸20ml、アルシャンブルー10mgを混ぜる。軟骨染色液から取出し後95%、 50%、20%のエタノールにそれぞれ2~3時間ずつ入れて、余分な色素を取り除き最後は水に1日入れておく。 ④ 標本の透明化 標本の筋肉部分を蛋白質分解酵素のトリプシンで透明化する。トリプシン液は飽和ホウ酸ナトリウム液30ml、 蒸留水 70ml,トリプシン結晶1gの割合で作る。標本を入れてフタをし、温度を30~35度に保ち半透明になるまで待つ。2週間位 かかるが、時々透明化の具合を見て確かめる。脊椎骨が見えて、軟骨が青く見えるようになっている。 その後トリプシン処理を行う。 処理後(脊椎骨が見える) ⑤ 硬骨の染色 (アリザリンレッドS染色原液)1%抱水クロラール溶液120mlにアリザリンレッド若干を溶かしグリセリン20ml、氷酢酸10ml を加える。次に2%水酸化カリウムに青紫になるまで原液を加え、蒸留水中に標本を入れ脊椎骨が赤くなるまで染める。 数時間から一昼夜で、時々染まり具合を確かめる。アリザリンレッドS染色液に入れる 。これで染色の終了 ⑥ グリセリン処理 0.5%水酸化カリウム液とグリセリンの混合液に入れる。水酸化カリウムにより透明化がさらに進む。 最初は3:1、次に1:1、さらに1:3の比率で、2~3日ずつ入れ最後に純粋なグリセリンに入れ防腐剤にチモールを入れる。 チモールはグリセリン100mlに対し25mg加える。グリセリンは通常、薬局で買うと濃度が低く、試薬は1級のものを使う のが望ましいという。以上終了。 (Google 検索にて) |
![]() << ![]() 連泊していたペンションのすぐ近くに「みやぎ蔵王こけし館」がありました。 ご存知のようにこけしは東北地方だけが発祥地です。 古来から数多くの名人級の工人を 輩出してきました。その地方ごとに発達した独特の系統があります。北の方から見てみると 津軽系、南部系、木地山系、鳴子系、肘折系、山形系、蔵王高湯系、土湯系、遠刈田系、 弥次郎系の11系統です。 宿泊のペンションは遠刈田温泉ですのでこの地方を中心にして 発達したのが遠刈田系で写真でもお分かりになりますが、 顕著な特徴は頭でっかちです。 宮城県でもよく知られているのが鳴子系で、この系統のみ首が回り音がします 東北こけしの各系統・・・パンフレットからの撮影で画像は良くありませんが この図はネットにもなく現地を訪れないと得られません ![]() 各系統勢揃い ![]() 遠刈田温泉を中心に発展してきた遠刈田系こけしは木地体作成にはタテ挽きろくろを用い 他の系統と一見して異なる頭でっかちです。ペンション近くには数ヶ所の工房があり、主に 佐藤姓が多いのに気付きます。 家系、子弟関係の繫がりです。 現在遠刈田系の会長は 数々の名作を世に送り、伝統こけしの継続にも貢献した実績のある佐藤哲郎工人です ![]() 遠刈田系佐藤一族の作品例 下の画像にマウスオン・アウトで連結2枚×2(計4枚)です ![]() お恥ずかしいので最後にしましたがボクのこけし絵付け体験で仕上げたこけしを載せてみました。 下の写真のような工房でこけし館の係のアドバイスに従い、無地の木地と筆3本、特殊塗料3種類 (赤、黒、緑)を渡され見本の遠刈田系こけしを参考に見ながら絵付けしました。全く何もない白地に 絵付けするのですから難しいです。失敗しても消せないので一発勝負。繊細な細い線を出すのは 至難の業で何とか仕上げましたが?です。 プロの作品を一緒に載せますので見比べてください。 40分掛けて仕上げたものですがこの程度ならプロの工人は5,6分程度で仕上げるそうです 絵付け体験したこけし館内の工房 ![]() 女流工人達曽部 早苗さんのこけしと蔵王御釜の観光こけし ![]() ボクの絵付けしたこけし・・・初体験なのでお許しあれ。顔は遠刈田系に非ず 鼻は意識してオリジナル、目は大きくしたが共に失敗、伝統こけしにはならなかった ![]() 絵付け料金 持ち帰りで900円 |
毎年2月のみ館内全てのステンドグラスの撮影が許されます。昨年は2月以外に訪れたので敷地内結婚式場に 使用される教会の飾り窓しか撮影できませんでした。 そんな訳で今年は寒風の中を期待して出かけたのした。 平日でしたがカメラを持った方などかなりの人でした。 この美術館の本業は結婚式場です。 2月はオフシーズン なので色々のイベントで急場を凌ぎます。帰りがけにアロマオイル用の飾りガラス常夜燈スタンドを買いました 下の画像クリックでBGM 曲はグノーの「アヴェ・マリア」 オルゴール演奏です (再クリックで停止) << ![]() 館内はキリスト教の印象が濃いので係の方に何故か尋ねると、宗教とは無縁で結婚式が教会式なので それに合わせたムード作りだそうです。キリストや弟子、マリア等を描いたステンドグラスが見事でした。 館内には販売コーナーがありステンドグラス小物は高価で手が出ませんが、モザイクのミニスタンドなど 手頃な価格なので買ってきました。モザイクライトやそのスタンドなど美しい展示も沢山ありました ステンドグラスとモザイクライトの写真を合わせて5枚ばかり拡大してみました 窓は右上の×で閉じて下さい その他美術館内外の画像
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江戸東京博物館をちょっと覗いてみました。 何年か前もそうでしたが 多くの小・中学生が社会科の勉強のために 訪れていて館内は賑わっていました。内部は幾つかの展示室に分かれていて、江戸ゾーンでは当時の武家や庶民 の生活、商家の様子などの展示が興味深く、明治ゾーンでは鹿鳴館初め文明開化の姿が良く分かる展示になって います。今回は江戸ゾーンを中心に常設展示室を見て歩きました。その他特別展示室で 「尾張徳川家の至宝展」 があり、江戸ゾーンの 「浮世絵の中の忠臣蔵」 と共に興味深く鑑賞しました。尾張徳川家のほうは撮影が禁止で、 この展示室での画像はGoogle のフリー画像やパンフレットからです 途中のツアーバスと首都高速 ![]() ![]() << ![]() 5階常設展示室(撮影フリー)の様子。画像は抜粋です 画像クリックで12枚あります
尾張徳川家の至宝展と浮世絵の中の忠臣蔵を一緒に載せました 下のサムネイルにマウスオンです
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Author:松ぼっくり
旅、映画、カメラ、読書が趣味
ソースは「Sakuraの勉強室」からお借りしています
アシタカさんの作品です